美容皮膚科
美容皮膚科
当院では保険診療を基盤とした上での美容診療をおこなっております。
丁寧なカウンセリングの上、お肌の悩みに応じた治療法を提案させていただきます。
初回はカウンセリングを受けていただき、治療についてご理解・ご納得いただいた上で施術を受けていただくようにしております。
顔にできた小さなほくろ、首まわりにできるいぼ、盛り上がったシミ(脂漏性角化症、老人性いぼ)、小さな皮膚腫瘍などに対して、炭酸ガスレーザーによる治療を行っています。
炭酸ガスレーザーをほくろやイボなどに照射すると、その細胞内の水分と反応して熱エネルギーに変換され、患部の組織を蒸散、蒸発させます。ほぼ出血もなく、メスでの切除よりも体への負担は少なく済みます。
一般的には5mm以下で盛り上がりの少ないいぼやほくろに適しています。
当院では、厚生労働省の医療機器承認を受けているレザック社の炭酸ガスレーザー(Newレザック)を導入しております。従来の炭酸ガスレーザーより高いエネルギーを狭い範囲に集中して当てることができる上に、患部周辺の皮膚へのダメージを軽減し、施術中やその後の痛みを和らげることができます。
施術部位の赤み、陥凹、隆起、瘢痕化、炎症後色素沈着、ケロイド、施術部位の感染など
疾患により異なりますので詳細はカウンセリング時にお尋ねください。
‘シミ‘と一言で言っても実は色々な種類があり、治療法もシミの種類によって異なります。そのため、まずはシミの種類を正確に診断することが大切です。当院では皮膚科専門医による詳細な診察によりシミを診断し、効果的な治療法をご提案させていただきます。シミの中でも代表的なものとして、老人性色素斑/脂漏性角化症、雀卵斑(そばかす)、肝斑、炎症後色素沈着、後天性真皮メラノサイトーシスがあげられます。
20歳代以降に顔や手・腕など紫外線を浴びやすい部分に出てくるシミです。円形で境界がはっきりした薄い褐色班が多発し、年齢を重ねるごとにだんだん濃くなっていきます。一部盛り上がってくる(脂漏性角化症)ものもあります。
原因としては、長期的な紫外線暴露による皮膚の光老化、色素細胞の活性化によると考えられています。
紫外線によるものなので、日焼け止めなどの紫外線対策をしっかり行います。また、ハイドロキノンクリーム、トレチノインクリームの外用を行います。
肝斑は30歳以降の女性の頬や額、口のまわりにできるシミです。原因として、ホルモンや紫外線の影響があるほか、洗顔やメイクのときに加わる刺激や摩擦などが悪化因子として知られています。
トラネキサム酸やビタミンCの内服を基本に、皮膚への摩擦をさけるスキンケアを行っていきます。治りが悪い場合には、トレチノインクリームの外用を行います。
そばかすは遺伝的要因があるシミで、子供のころに発症することが特徴です。日本人では色白の方に多くみられます。鼻から頬にかけて小さなシミが多発し、紫外線の強い夏に濃くなりやすい傾向があります。
女性に多く、妊娠で増悪することから女性ホルモンとの関連が考えられています。
紫外線で悪化しやすいため、症状が改善してきてもなるべく紫外線を避け、日焼け止めを使用しましょう。また、ハイドロキノンクリーム、トレチノインクリームの外用を行います。
炎症後色素沈着は、ニキビや傷など皮膚に炎症が起きた後に残るシミです。
ハイドロキノンクリームやトレチノインクリームの外用、ビタミンCの内服などを行います。
ADMは皮膚の深いところ(真皮)で色素を作る細胞(メラノサイト)が活性化することでできるシミです。紫外線や女性ホルモンなどが影響していると考えられていますが、原因はわかっていません。肝斑を合併していることがあります。
病変が深いため外用薬の効果が乏しく、肝斑を合併している場合には肝斑の治療を行います。
しわは、肌の水分不足(乾燥)、加齢に伴う肌の弾力の低下、紫外線による影響(光老化)、表情のくせ(表情ジワ)などが重なり形成されます。また、ちりめんジワ(目元、口元、額などにできる小じわ)は、乾燥ジワとも言われています。若い方でも冬場の乾燥、夏場の空調などによる乾燥で、目元にしわができることもあります。また加齢や表情のくせによって生じた法令線や眉間のしわなど、しわの種類によって適切な治療をご提案いたします。
たるみは、皮膚だけではなく皮下組織(脂肪)、筋肉、骨格などが加齢によって変化する事により起こります。肌の弾力を保っているコラーゲンやエラスチン、うるおいやハリを保っているヒアルロン酸が減少し、真皮が薄くなるとともに、脂肪組織も弾力を失い、筋肉の萎縮や肥大などにより、重力に逆らえずに垂れ下がってきます。
ちりめんジワでは、保湿力の低下によって小さなシワがたくさん現れることから、保湿スキンケアをしっかり行うことが重要です。
当院では、マッサージピールを行っております。ご希望の方は施術予約をお取りしますので、診察時にお伝えください。 また、ビタミンEの内服や、トレチノインクリームの外用を行います。
男性の前頭部や頭頂部の頭髪が徐々に細く短い毛になり、薄くなっていきます。日本人男性の発症頻度は全年齢の平均で約30%、20代で約10%、30代で20%、40代で 30%、50代以降で40数%と年齢とともに高くなります。
男性型脱毛症の発症には遺伝と男性ホルモンが関与し、男性ホルモンは、一般的には髭や胸毛を濃くする方向に働くのですが、前頭部や頭頂部などの毛に対しては軟化現象を引き起こし、毛の成長を妨げることが知られています。
フィナステリド、デュタステリドの内服、ミノキシジルの外用を行います。
女性の脱毛症には女性型脱毛症や休止期脱毛症があります。
女性型脱毛症は、頭頂部の比較的広い範囲の頭髪が薄くなります。更年期以降に発症することが多いため、女性ホルモンの減少や男性ホルモンの影響が関わっていると推測されています。しかし、男性型脱毛症と異なり、男性ホルモンを抑える薬の効果が乏しいことなどから、男性型脱毛症とは起こる機序が違うのではないかともいわれています。
休止期脱毛は、出産、消耗性疾患(手術や大きな怪我、インフルエンザなどの高熱、感染症)、急激なダイエット、精神的ストレスなどで生じます。これらの誘因から、脱毛が自覚されるまでの2~3か月ほどかかるため、ご本人が気づかないこともあります。出産に伴うものでは、産後6か月以降から回復してくることが多いため、あまり心配はいりません。
女性の脱毛症では、上記以外にも、膠原病や慢性甲状腺炎などの全身性疾患に伴う脱毛、治療としてのホルモン補充療法や薬剤(抗がん剤など)による脱毛などを除外することが大切です。
育毛剤や飲み薬(パントガール)などで治療を行います。
女性に対してはフィナステリド、デュタステリドの内服は効果が証明されておらず、これらの内服療法は行いません。