アレルギー科|初石皮膚科クリニック|流山市の皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科

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アレルギー科

アレルギー科|初石皮膚科クリニック|流山市の皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科

アレルギー科

アレルギーとは、食べ物や植物、花粉、ダニやハウスダストなどに身の回りの様々なものに対して過剰に免疫がはたらくことで、かぶれやじんましんなどの皮膚症状や鼻炎、喘息などのさまざまな症状が起きる状態です。

アレルギーを発症する機序として、皮膚科と関わりの深いものに、遅延型アレルギーと即時型アレルギーがあります。いずれも呼び名は同じアレルギーですが、機序も症状も異なるため、行う検査も異なります。

遅延型アレルギー 即時型アレルギー
該当疾患 接触皮膚炎(かぶれ)
アトピー性皮膚炎など
蕁麻疹
アナフィラキシーなど
症状がでるまで 数日~数週間
(数か月かかることもある)
数分から30分
(多くは15分以内)
原因 植物、金属、薬剤、食べ物など身の回りのものなど 食べ物、薬剤、植物(天然ゴムを含む)など
検査 パッチテスト
オープンテスト
DLST(薬剤アレルギー検査)
View39採血検査
プリックテスト
皮内テスト
摂食・内服誘発テスト

当院で行っている検査

パッチテスト

皮膚炎の原因として、皮膚に接触する化学物質、日用品、化粧品、薬品、金属、食べ物、植物などが関係していないかどうか調べる検査です。調べたいアレルゲンとなる物質を背部や腕にパッチテスト用の専用シールを用いて貼り、その部分にアレルギー反応がおこるかどうかを確認する検査です。

パッチテストの流れ

  1. まず診察をさせていただき、かぶれなどが疑われる場合には問診にてどのような内容のパッチテストが適しているかを判断します。
  2. パッチテストの予約をお取りします。貼付日、2日後(はがして1回目の判定)、3日後(2回目の判定)、1週間後(最終判定)の4日間の来院が必要です(場合によっては2回目の判定で終了となることもあります)。
  3. 身の回りの品でパッチテストを行う方は、検査試薬の調整がありますので検査を行う前の週までにクリニックにご持参ください。
  4. 貼付日:来院していただき、背中もしくは上腕に試薬を貼ります。
  5. その後、2日間は入浴や汗をかくことは避けて下さい。
  6. 2日後:来院後に剥がして30分安静にしていただき、1回目の判定を行います。その際、黒い油性マジックで背中にしるしをつけるため、下着に色がついてしまう可能性があります。
  7. 帰宅後、シャワーは可能です。ただし、しるしが消えてしまうため石鹸の使用や長時間の入浴はお控えください。また、しるしが薄くなってしまった場合には、ご家族などに上からなぞって書き足していただくことがあります。
  8. 3日後:2回目の判定を行います。
  9. 帰宅後も7と同様にしるしが消えないようにしてください。
  10. 1週間後:3回目の判定を行います。これで最終判定となり、検査終了です。

副作用

試薬を貼った部分に強いアレルギー反応が起こることがあります。強いかゆみとともに、赤み、水疱(水ぶくれ)、皮がむけて傷になることがあります。ごくまれに傷痕が残る可能性もあります。

また、アレルゲンに反応して、もともとあった皮膚炎が一時的に増悪することがあります。

パッチテストの種類

①パッチテストパネル(佐藤製薬)

身の回りにあるかぶれの原因となりやすいもので、特に日本人にかぶれを起こしやすい物質を色々と網羅したシリーズです。思いがけないアレルゲンが判明することもあり、ご自身の生活で注意すべきものを明確にすることができるため、アレルギー性の接触皮膚炎が疑われる方におすすめの検査です。

パッチテストパネル1 パッチテストパネル2

※9番と18番は陰性コントロールをとるため欠番です。

②身の回りの日用品

普段使用しているものの中に、皮膚炎の原因があることが疑われる場合、ご自宅から持参していただいて検査をすることができます。いずれも専用シールにつけて貼付することができます。

例)

  • 石鹸、シャンプー、リンス、洗顔料、メイク落としなど、洗い流す必要があるものは精製水にて1%溶液を作成します。
  • 外用薬や化粧品など直接皮膚に塗布するものはそのまま貼付します。
  • 植物などは、花や葉、茎などにわけて精製水で10%溶液を作成します。
  • 食べ物はそのまま貼付します。

③金属パッチテスト

接触皮膚炎の中でも金属が疑われる方におすすめの検査です。

金属はアクセサリー、コイン、時計、革製品、セメント、ステンレス、塗料、歯科材料など多くのものに含まれ、汗や唾液などで溶けた金属によりアレルギーを起こします。陽性率が高い金属としては、コバルト、ニッケル、クロム、水銀があります。当院では金属シリーズとして鳥医薬品の試薬を採用しており、下記に記載した項目をすべて検査しております。

  • アルミニウム
  • コバルト
  • スズ
  • 白金
  • パラジウム
  • マンガン
  • インジウム
  • イリジウム
  • クロム
  • ニッケル
  • 亜鉛
  • 水銀

オープンテスト

染料、にかわ、オイル、香料、染毛剤、パーマ液、脱毛クリーム。ジェルネイルなどの揮発性製品では、パッチテストが施行できないため、オープンテストを行います。原液を前腕の内側に5×5cm程度の範囲で直接塗布し、20~30分後に赤みの有無を判定し(即時型アレルギーの確認)、その後、2日後、3日後にも来院していただき、赤みがでていないかを判定する(遅延型アレルギーの確認)検査です。

View39検査

アレルゲンになりやすい以下の39項目を一度の採血で同時に測定できるアレルギー検査です。

吸入系、その他のアレルゲン
室内塵 ヤケヒョウダニ、ハウスダスト
動物 ネコ皮屑、イヌ皮屑
昆虫 ガ、ゴキブリ
樹木 スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ
草本類 カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、ヨモギ
カビ アルテルナリア(ススカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)、カンジダ、マラセチア
その他 ラテックス(天然ゴム)
食べ物のアレルゲン
卵白、オボムコイド
乳製品 ミルク
豆・穀物類 小麦、大豆、ソバ、ビーナッツ、米、ゴマ
甲殻類 エビ、カニ
果物 キウイ、リンゴ、バナナ
魚・肉類 マグロ、サケ、サバ、牛肉、豚肉、鶏肉

DLST(薬剤リンパ球刺激試験)

飲み薬などによる薬剤アレルギーが疑われる場合に行う採血検査です。疑われる薬剤をご持参いただき、血液と反応させてアレルギー反応が起こるか確認します。一般的に、複数の薬剤を内服している場合、どの薬剤にアレルギーがあるのかを特定することが難しいケースが多く、採血のみで行うことができるこの検査は侵襲性が少なく、比較的行いやすい検査といえます。

ただし、この検査の陽性率はそれほど高くないため、薬剤アレルギーの方のうち全員が必ず陽性になるわけではありません。検査が陰性の場合でも、薬剤アレルギーが完全に否定できるものではありません。