虫さされ🐝
- 2023年5月30日
- 皮膚疾患と治療
5月に入り、暑いと感じる日も増えてきました。この季節になると増えてくるのが虫刺されです。原因となる虫が明らかな場合、みなさん市販薬で対応されている方も多くいらっしゃるかと思います。
虫刺されには、
・虫に吸血されて生じるもの(カ🦟、ブユ、ヌカカ、アブ、ノミ、トコジラミ、ダニなど)
・刺されて生じるもの(ハチ🐝、アリ🐜、ムカデ、クモ🕷など)
・接触により生じるもの(毛虫🐛など)
があります。
日常診療でよくみられるのは吸血によってかゆみを起こすもので、症状の多くは遅延型アレルギー反応によって翌日以降に出現し、1~2日ほどかけて症状のピークをむかえます。診察時に「何の虫ですか?」とよく聞かれるのですが、吸血の際は自覚症状がないことから、原因となる虫の特定が困難なことが多いのも特徴です。その症状は、虫の種類により多少の違いはありますが、患者さんの体質やアレルギーの感作状態に大きく左右されるため、お子さんなどの皮膚が薄い方では、蚊に刺されただけでも水ぶくれになることもあります 🙁
虫刺されはかゆみが強いため、放置してかきむしると痕が残ったり、細菌感染を起こしてとびひになったり、トラブルの原因となります。治療は、皮疹に対してステロイドの外用、掻痒に対しては抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬の内服などで対処します。虫が多い場所に行く際や、外遊びが多いお子さんなどには日ごろからの虫よけスプレーなどの対策をとること、症状がでた場合にはすみやかに治療することが大切です。是非、ご相談ください 😀